ミヤマアキラの妄想セックス♥

火曜の21時30分ごろ、facebookのメッセージが入った。ちーさんからだ。ちーさんは寒い夜中でも平気で原付を運転している。

ち「あきらさんー
いらっしゃるかしら」

ア「はいはーい」

ち「最近記事の更新があまりに多いので」

ア「いつのもことよーw」

ち「退屈してるか、ハイテンションかなど、少し心配なり」

ア「さっき起きたの♪」

ち「いつもの事か―了解!」

ア「エンジンあたため中♪」

ち「あ・・・・アイドリング!」

ア「アイドリングwwその言葉忘れてたwww」

ち「私毎週水曜日、○○○までバイクで通ってるのだけど
いあ、そういうアイドルグループがいるらしく」

ア「ほんとーにいたんだww」

ち「いっつもミヤマさんちのそば通るのさ」

あ「ええー??いつーー??どこーー??」

ち「ヒマな水曜夜あったら声かけてちょ
カンナナとおるから」

ア「わかった!!!明日ね!!(早w)」

ち「ずっとカンナナまっすぐだから
板橋入ると『みやまさんちだぁー』って」

ア「そっかー。それで17号とぶつかるんかー」

ち「そそ。明日でもいいよん」

ア「あざっす!!」

ち「じゃあ白菜のムニエルいっちゃいましょうかね! 大体22時くらいになるかと」

ア「いまちょー金欠! 食べ物ヘルプして〜!!」

ち「おkだよ!」


それから、ちーさんはケータイのニュー番号をオデに知らせた。オデの家は入り組んでいて、初めて来る人ではおそらく一発では見つけられないだろうから、近くに着いたら電話で連絡して、と以前伝えていた。
以前というと、去年の5月くらいだったと思う。ちーさんはそのときもメッセで連絡してオデの自宅に来る予定だったが、その到着時間が午前3時くらいになるというので、病気をしてからのオデはそんな時間に起きてない、早く寝る、ごめんね、と前もって言った。
ちーさんは、わかった、でもフライング訪問だね、と気を使ってくれた。
ちーさんは、とても優しい人だ。

翌日、朝早く起きたオデは、急に「ちーさんとセックスしたい」と思い、メールを書いた。

唐突にごめんなさい。

今日、セックスしていい?

どんなセックスが気持ちいいか嬉しいかってことは、ちょっとミーティングが必要ですがw、とりあえずオデは背中のくぼみを下から上へ舐めあげるのと、右の首筋を執拗に舐められることと、最後にクリトリスを優しく、ソフトクリームのように舐められれば、もう十分お腹いっぱいです。
ちーさんのリクエスト(したいこと、されたいこと)は何ですか? 何でも言ってくださいね。

いま雨が降っているので、バイクの運転は充分にお気をつけて。ゆっくりでもいいから、スピード出しすぎないでね!


ちーさんが着いたのは夜中だった。まだ雨が降っていた。ちーさんの身体が冷えてしまわないよう、オデは布団の中でヌクヌクしてた。でも狭いベッドなので身体の大きな二人じゃはみ出すな、と思いながら。

ちーさんは、ルイボスティーとハワイのコナコーヒーを持ってきて、お湯を沸かして両方入れた。どんなに美味しいコーヒーでも、オデは美味しく感じなかったし、飲むと喉が渇くので少々不快だ。というより、そもそもコーヒーの美味しさがよくわからない。嘘をついて「美味しい!」と喜ぶのも相手を騙しているようでなんか嫌で、「ごめん、やっぱり美味しくないわー」と正直に言ったほうがはるかに楽だったのだ。

「メール見ました」とちーさんが言った。「ミヤマさんの言う通りのこと、全部したいです」

オデは自分で服を脱ぎ、裸になった。うつ伏せ姿勢は少し左の肩の関節が辛いけど、その姿勢がいつか快感になった。ちーさんの舌を這う動きが変わり、オデはゾクゾクッとした。くすぐったい快感が電流のように走った。舌が背中から首に移り、オデは嗚咽しそうになり身体を捩った。それでもちーさんは止めなかった。オデの要望通りにした。オデは泣いて喚いて抵抗したけど、それは希望だった。身体が震えた。自分でも止められなかった。嬉しかった。

ちーさんがオデの首筋を愛撫しながら、片手はオデの身体を開こうとした。言葉はなく、ちーさんの動きに従ってオデは脚を開いた。たぶんオデは濡れていた。隠れていたクリトリスを探そうとして、両手で肉を開く。二つの手じゃ足りない。オデも手伝って開き、ここだよ、と示した。ちーさんは、そこだね、と言うように、クリトリスの先端を舌で捉えた。また新たな快感がオデを襲った。

セックスは5年ぶりだった。オデは早くもイキそうになり、左の手足がピンと突っ張った。コントロールが利かない。オデは上半身でちーさんの頭を覆い、抱き、それから身を反らせ、ちーさんの右手を握りしめて、オデはイッた。


オデの要望は幼稚であっけなかったが、それでも十分幸福だった。オデはそのままベッドで眠った。


朝目覚めると、こんなメールがあった。


申し込みありがとう! 現在私にはパートナーが居て毎週水曜日○○○に行くのもパートナーに逢いにいくからなんだよー。パートナーがいたら他の人とセックスしちゃなんね、と思ってるパートナー原理主義ではないけれど、私そいつに今現在、身も心もメロメロでさ。どんな方から申し出があっても応じられないと思うよ。セックスについて語る事は出来るし、語りたい。 だがしかし、今現在の私はヤツ以外とはしとうないんや。申し訳ない。


オデの冷蔵庫には、ちーさんが作ってくれた白菜のムニエルと、キャベツのおやきが入っている。