トランスジェンダーをめぐって、オデ自身が考えること(7)

つづき。

このシリーズの冒頭に、オデが1999年のときにインターネットでFtMについて調べたことを書きました。

正直言って、「FtMって狂ってんのか?」とオデは思いました。
(ひとのことは言えないですよね…)
世の中にまだ誰一人も知られていないなら、狂っていてもしかたありません。
FtMという概念は、世界中の誰かに知られたくてたまらなかったのでした。
それで、自傷とも言える過激で自爆的な行動をとり、狂ったようにオデたちに訴えたのです。

これに加えて、オデがシアターカンパニーの制作をしていたころのこと。
とある知人が言うには、「音楽は、芸術のなかでも一番のアヴァンギャルド(前衛隊)なのかもしれない。他の芸術よりも先に出て、次々に死んで行くから。楽譜が残っていればいいのに、その大半は楽譜を残さずに跡形もなく消えていく」。
ほんとかどうか、オデにはわかりません。
そのかたは、とりわけ音楽を深く愛していたのかもしれませんから。

オデは、過去が同時にリンクしました。

音楽芸術はアヴァンではないかもしれないけど、FtMは確かに人生を賭けたアヴァンギャルドだと、いまは強く思います。
もしかしたら、先駆けのFtMは本当に狂っていたかもしれません。いや、狂ってなかったのかもしれません。
せめてあなたたちの生の言葉を、その先の未来に生きるオデたちに残してくれたら、現実はもう少し違っていたかもしれないです。

ただ、オデにできることといえば、ある意味暴露的な話になるので無粋かもしれませんが、オデが聞いたり読んだりして知っているすべてのことを、いまこのブログに書き綴るだけです。

つづく。