車椅子ユーザー(クルマイサー)に対する誤解と偏見(1)

オデが外見上おっさんなことはみなさんよく知っていると思いますが、女性クルマイサーが外出すると、見知らぬひとから嫌がらせを受けたりします。確かみわよしこさんが、スポークの部分に傘を突っ込まれた、と記載してるのを読みました。
複雑なことですが、オデが「女性だ」と明らかにわかるのは、思いっきり女装したときくらいです。
それでも「女装したクルマイサーのおっさん」でしょうけど、んなこたあどーでもいい。

オデの経験がいくつかあります。一つ目は、電車に乗っていたときです。
いつのもようにオデは、電車のドアとドアの真ん中に立って(座って?)いました。
するとおっさんが、「こんなとこにいるなんて、通る人の迷惑だよ!邪魔だ!」と怒鳴りました。
オデは「んなこと言ったって、地下鉄の運営会社にクレームつけろよ!」と思いましたが、言語障害なので黙ってそのおっさんの目を睨みました(いまじゃ、「あっそ! それがどうかしたしたんかい?!」と怒鳴り返します)。
おっさんは、自分を「正義の味方」だと勘違いしています。
オデがここにいて邪魔なのは、本当はオデのせいじゃない。電車のなかで車椅子のスペースがない設計ミスのせいだ、と思いました。
なのにおっさんは、手軽にクレームをつけられるオデ(要するに弱者)をターゲットに選んだのです。
東京の公共交通機関に、車椅子専用スペースが確保しているのは、バスと都営地下鉄(あと新幹線?)だけなのですが、そんなこと健常者が知るよしもありません。

二つ目は、エレベータに乗るときです。
またしても図々しいおっさんが、オデの後から乗り込み、先にエレベータを降りました。
オデはわざとクルマイサーを移動して、そのおっさんに悪意を持ってぶつけました。
おっさんは、「いてぇな!謝れよ!」と怒鳴りましたが、オデはおっさんの目をじろっと睨みました。
もちろん、謝りもしませんでした。
そのとき、おっさんが自分の顔を近づけ、「これは唾を吐くチャンス!」と思いましたが、オデは口のなかまで麻痺しているので、その唾がうまく目に的中しないかもしれません。
そのおっさんは、タイヤを蹴りました。衝撃はあまり強くなかったので、脚力が弱いか、おっさんひるんだかのどちらかです。
次の機会が遭ったら、前頭部の髪を引きちぎるか、もしもハゲてるときの場合は、耳たぶを引きちぎってやるかのどちらかの戦法でいきます。オデはやるぜオデはやるぜ!!
(そのうち『車椅子でケンカに勝つ方法』でも書いてやる!)

つづく