Kiana Firouzさん、英国内での保護を得る

4月末にエントリした「イラン人レズビアンKiana Firouzさんを救うための署名にご協力を!」の続報です。

6月16日付けで、Kiana Firouzさんが英国内での滞在許可を得たニュースがいくつか報道されています。

Breaking: Kiana Firouz has asylum By Paul Canning

Kiana Firouz、保護を得る


LGBT Asylum News has confirmed that Iranian lesbian Kiana Firouz today received 'leave to remain' in the UK - saving her from removal to Tehran after two refusals, originally and at appeal.


LGBT Asylum Newsは、本日、イラン人レズビアンKiana Firouzさんが英国内での「滞在許可」を得たことを確認した。もともとの申請と再審理請求で二度も拒絶され、テヘランへ向けての放逐から救済されたのだ。


Kiana has been the focus of the largest ever international campaign for an LGBT asylum seeker, with over 45,000 signing a petition. We published Kiana's statement back in April.


Kianaはこれまでに行われたLGBT政治亡命者のための国際的キャンペーンにおいて最大の注目を集めた。45,000以上の署名が集まったのだ。われわれは去る4月にKianaの声明を発表している。
http://madikazemi.blogspot.com/2010/06/breaking-kiana-firouz-has-asylum.html

例の署名サイトをチェックすると、トータル署名数は45161でした。

Kiana Firouz granted leave to remain! June 16th, 2010
Kiana Firouz、滞在許可が認められる!

Those of us who wrote to Theresa May about Kiana Firouz’s case should start celebrating, as she has just found out she can remain in safety in the UK! This shows what a difference people-power can make!


Kiana Firouzは英国内に安全に滞在できることになったから、彼女についてTheresa May(英保守党議員。現在の保守-自由連立政権における内務大臣)宛てに手紙を書き送ったひとびとは祝杯をあげよう! これはひとびとのパワーがとても重大な変化をもたらしうることを示している。


The 27-year old actress and lesbian activist faced deportation back to Iran, where she would have been at risk of torture and death as a result of her sexuality. 1,942 of us wrote to Theresa May telling her that this must be stopped.


27歳の俳優でもあるレズビアン活動家は、イランへの強制送還に直面した。そこは彼女のセクシュアリティによって拷問と死のリスクにさらされる地である。1942名のひとびとがTheresa Mayにこのことを伝え、止めさせるために手紙を書いた。


Together we have shown that we will not sit back in cases like this where asylum seekers are at risk because of their sexuality.


セクシュアリティによるリスクにさらされている政治亡命者たちのケースにおいて、我々はなにもせずに傍観することはない、ということも同時に示している。
http://blog.38degrees.org.uk/2010/06/16/kiana-firouz-granted-leave-to-remain/

5.16デモ 「女性のメーデー  "WOMEN'S "WALKING"MAYDAY"」@渋谷周辺


デルタGも賛同してます。

あっ、カンパは当日します!



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■5.16デモ

〜〜〜〜WOMEN'S"WALKING" MAYDAY in SHIBUYA〜〜〜〜

”女が歩く・女が動くメーデー

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○日時 5月16日 14時集合 15時出発

○集合場所 渋谷勤労福祉会館(住所:神南 1-19-8 (郵便番号:150-0041))

○デモコース

渋谷周辺を予定しています。詳細は追ってお知らせいたします。

○主催 

女性と貧困ネットワーク

○連絡先 

03-3261-3397(留守電&ファックス) binbowwomen@gmail.com

☆手作りサウンドデモ(っぽいもの??)目指します!鳴り物(ラッパ・鈴・笛・太鼓・マラカス・ペットボトルに石を入れたものなどなど)持ち込み大歓迎

☆仮装・コスプレ等歓迎。「普通」「地味」な格好もちろん歓迎。

☆プラカードもちろん大歓迎。

☆当日叫ぶ「コール」を募集!(binbowwomen@gmail.com)ex. 「女を安く使うな!」「パートさんと呼ぶなー・名前で呼べー」等々。

☆当日はマスコミが来ることが予想されます。顔が出ることがまずい方は、サングラス・帽子等で顔を守っていただきますようお願いいたします。

☆賛同団体・個人は(公表可の方は)随時ブログ等でご紹介させていただきます。またデモコースなどの情報も随時アップします。

☆デモのカンパ受け付けます(当日のカンパも受け付けます)。

<カンパ振込先>

郵便口座番号(郵便局窓口・ATMで振り込まれる場合)

00130-2-472572 名義:女性と貧困ネットワーク

※銀行から振り込まれる場合

店番号 〇一九(ゼロイチキュウ)店(019)

預金種目:当座

口座番号:0472572

通信欄に「メーデーカンパ」とお書きください。

※※ 賛同される方は以下を下記の連絡先にあててお送りください。

メール:binbowwomen@gmail.com(題名は「女性メーデー賛同」としてください)

※郵送:東京都千代田区神田神保町2-18 日下ビル2F

NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ方



〜〜〜〜WOMEN'S"WALKING" MAYDAY 呼びかけ文〜〜〜〜

はたらいていない女・はたらいている女

強気の女・弱気の女

正社員の女・パートの女

結婚している女・結婚していない女

「日本」の女・「外国籍」の女

母である女・子どものいない女

・・・

女達は負ってきた傷によって、社会制度によって、互いに知らないことによって、

お互いが対立した関係と思えてしまう場合がある。

そしてメーデーは「労働者のための日」といわれているけれど、

女にとって「働く」とはウチでも外でもぶつかる問題だ。

外で働けば低賃金、不安定な仕事ばかり。

ウチに帰れば「家事」というしごと、「介護」というしごと。

働いていないと思っていても「働いている」ことがよくある。

働く気が起きない私は怠け者。

でもよくよく社会を見れば働くことから疎外されていることも多い。

だから、今日は働いている/働いていないという線引きのない、女のメーデー

とりあえず、歩いてみよう。ゆるゆると。

「言いたいことが言えない」 

それはもしかしたら、どんな立場の女でも共通した悩みかもしれない。

私の悩みを社会につなげるため

女性の悩みを社会につなげるため

職場のイジメが耐えられない!

仕事を休みたい!

泣き止まない赤ちゃんをどうしよう!

介護がしんどい!

結婚しないと肩身が狭いなんていやだ!

制服のクリーニング代くらい会社で出せ!

などなど。

車道のまんなかで叫んでみよう。

叫び声が女たちへの呼びかけになるように

叫ぶことが難しければ、

叫び声を聞きながら、ゆっくり歩いてみよう

デモの参加が難しければ、沿道で叫ぶ声に対して手を振ってくれてもいい。

女性が自分を嫌わないために。

女性が自信を持つことができるために。

女性が女性にとって「敵」ではなく、支えあう「人」となるために。女性同士が支えあえる「社会」をつくるために。

一緒に、渋谷を歩きませんか


〜〜〜


○賛同団体(五十音順)

アジア女性資料センター/安全な労働と所得保障を求める女性介護労働者の会/NPO法人自立生活サポートセンターもやい/クオータ制の実現をめざす会ふくやま/くにたち派遣村/主婦戦線/女性のホットライン・ふくしま/女性ユニオン東京 /生存のためのメーデー広島実行委員会/働く女性の全国センター/陽のあたる毛の会/ペイ・エクイティ・コンサルティング・オフィス/府中地域で生きる仲間の会/みんなであたらしい広島県つくる会/

○賛同個人(五十音順)

青山薫(京都大学助教)/荒川ユリ子/安斎加奈/伊藤みどり(働く女性の全国センター)/いなりあきこ(「もの作り組合シスターふっと」発起人)/うてつあきこ(NPO 法人自立サポートセンターもやい)/岡晃子(社団法人京都勤労者学園)/岡嵜啓子/京極紀子(学校事務職員労働組合神奈川)/国澤静子(主婦戦線)/栗田隆子有限責任事業組合フリーターズフリー)/黒田節子(福島県・公務パート)/さとうしゅういち/白崎朝子(介護福祉士・ライター)/鈴木悠可/高浜敏之(くにたち派遣村)/田中宏治/NAOKO IKEDA/中川志保子/中村順/七尾寿子/藤井豊味(女性ユニオン東京)/北条うらら/ミヤマアキラ(デルタG)/本山央子(アジア女性資料センター)/ようこ/吉岡多佳子(4.29「逃散や不服従」メーデーDIYプレ企画「満腔の思いを託したパペットを、公共空間に乱立させるために!」発起人)/屋嘉比ふみ子/吉田孝行 (敬称略)

(2010/5/9現在)

※賛同団体・個人等ぞくぞくと増えています。カンパもいただいております。個々のメールにお返事できず恐縮ですが、この場をお借りして賛同の皆様に御礼申し上げます。更なるご賛同をいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

イラン人レズビアンKiana Firouzさんを救うための署名にご協力を!

2010.05.01追記
以下の文面(主に日本語)は転載・転送大歓迎です。オンライン署名を集める以外に有効と思われる方法をご存知のかたは、コメント欄でもメールでもかまいませんのでぜひご連絡ください。
▼急いでいるかたへ

イラン人レズビアンのKiana Firouzさんが英国での難民申請を却下され、イランに強制送還されそうになっています。イランに戻ったら死刑になるのは確実です。彼女の強制送還をやめさせるための署名にご協力ください。まずは以下の声明をお読みになってから、署名サイトへGO! お名前とメールアドレスを記入するだけでOKです。

To save Kiana Firouz’s life by stopping her deport from UK

英国からの国外追放を阻止してKiana Firouzの命を救うために


Dear Friends

Kiana Firouz, is an Iranian Lesbian whose application for asylum has been turned down by the home office. Her appeal against home office’s decision was dismissed by the adjudicator with baseless grounds. Notwithstanding Home office officially accepted the fact that she is a lesbian within the refusal letter. Please sign the following petition to save her life before it’s too late


イラン人レズビアンのKiana Firouzは、内務省から難民申請を却下されました。内務省の決定に対する彼女の訴えは裁判官によって根拠のない理由から取り下げられました。にもかかわらず内務省は公式には彼女がレズビアンであるという事実を拒絶の通知のなかで認めています。手遅れになる前に、彼女の命を救うため、以下の署名にサインしてください。


Homosexuality in Iran, treated according to the Islamic law, is a sin in the eyes of God and a crime for society. In Islam generally homosexuality is among the worst possible sins you can imagine” (PB).The punishment for lesbianism involving persons who are mature, of sound mind, and consenting, is 100 lashes. If the act is repeated three times and punishment is enforced each time, the death sentence will apply on the fourth occasion. (Articles 127, 129, 130) The ways of proving lesbianism in court are the same as for male homosexuality. (Article 128)


イランにおいて同性愛は、イスラム法によって扱われますが、神の目からすると罪であり、社会的には犯罪です。イスラムでは、同性愛はおおむね想像しうるなかでもっとも悪い罪に含まれます。精神状態のまともな成人女性が同意のもとに同性愛行為を行えば、むち打ち100回の懲罰を受けます。3回目までは同じ懲罰が科されますが、4回目には死刑となります(条文127、129、130)。法廷においてレズビアンであることを証明するには、ゲイ男性であることを証明するのと同じ方法をとります。

Sincerely,

レズビアンであることを証明するには、ゲイ男性であることを証明するのと同じ方法をとります」というのが、いったいどういう方法か気になるのですが、その前にどうぞ署名をお願いします。



▼もうちょっと時間のあるかたへ

Kiana Firouzさんの件は、LESBIAN CINEMA PARADISEこちらの記事から知りました。Kianaさんはイランのレズビアン活動家であり、ドキュメンタリー映像作家でもあります。彼女の制作した“Cul de Sac(行き止まり)”という作品がまもなく英国で公開されます。予告編はこちらはてなで動画検索しても出てきませんでした。YouTube検索ではトップに出てくるのに!)。

Iranian Railroad for Queer Refugeesに、彼女に関する記事がありましたので、拙訳にてご紹介します。

Save Kiana Firouz's life by stopping her deport from the UK (April 21, 10)

Kiana Firouz, an Iranian Lesbian, born in 1983 in Tehran-Iran, supported and advocated for the homosexual movement in Iran without considering the dangers that accompanied such a cause. To create awareness she took to making a documentary that showcased the lives of homosexuals in Iran. Unfortunately, some of the documentaries footage fell into the hands of the Iranian Intelligence Services who in turn placed her under surveillance. Unsure of her security in Iran, Firouz managed to leave the country for the UK where she would be able to continue her work and also study.


Kiana Firouzは1983年にテヘランで生まれたイラン人のレズビアンで、イランにおける同性愛ムーブメントを支えつつ提唱してきたが、このような訴訟が随伴する危険を顧みなかった。気づきを生み出すために彼女はイランの同性愛者の生活を紹介するドキュメンタリー映像をつくってきた。不運なことに、作品のなかのいくつかは彼女を監視下に置くイラン情報局の手中に落ちている。イランにおける彼女の安全性に自信がないため、Firouzは自分の仕事と勉強をつづけるためにイギリスへ行こうとした。


Kiana Firouz has sought asylum in the U.K but her application was turned down by the Home Office, despite accepting the fact that she is a lesbian. She accordingly submitted her appeal which was dismissed incredibly by the adjudicator. According to her solicitor’s point of view there is a little chance to grant a permission to appeal against the adjudicator’s decision. It means that she will face with deportation soon.


Kiana Firouzはイギリスに保護を求めたが、内務省は彼女がレズビアンであるという事実を認めたにもかからわず、彼女の申請は却下された。そういったわけで彼女は嘆願書を提出したが、信じられないことにそれは裁判官によって棄却された。彼女の弁護士の視点によると、裁判官の判決に対する訴えに許可を与えるチャンスはほとんどない。つまり、彼女はまもなく強制送還されるという意味だ。


Kiana Firouz still remains in the UK, however her case has been denied by the Home Office. She, nonetheless, is receiving support regarding her situation. She also continues to advocate for the rights of homosexuals in Iran by participating in documentaries. Recently Firouz acted in a documentary about her life and the struggles she faced in Iran.


Kiana Firouzはまだイギリスにとどまっているが、彼女の案件は内務省によって拒絶された。彼女は、にもかかわらず、彼女の境遇を重視する人々からサポートを受けている。また彼女はドキュメンタリー制作に参与することでイランの同性愛者たちの権利擁護をつづけている。最近のFirouzは、彼女の人生とイランで直面した葛藤に関するドキュメンタリー映画に出演した。


Kiana Firouz stated on an interview (HERE) that: “In my opinion, the film potentially falls into the genre of docudrama. It was important to me as an Iranian lesbian to play a role like this. I believe the best way to enlighten people is to raise public awareness through free media, and film is the most powerful medium that can share the difficulties that all Iranian lesbians are experiencing. I strongly believe this film will touch everyone.”


Kiana Firouzはインタビューでこう話している。「私の意見ですが、映画はドキュメンタリードラマのジャンルに陥る可能性があります。イラン人レズビアンがこのような役を演じることは私にとって重要でした。ひとびとを啓発するもっともよい方法は、自由なメディアを通じて社会の気づきを高めることだと信じていますし、なかでも映画は、すべてのイラン人レズビアンが経験している困難を共有できる、もっともパワフルなメディアです。この映画はすべてのひとたちの心に触れると強く信じています」


She asked all Iranian queer supporters to help her. "I have recently played a role in a feature film called “Cul de Sac” which is mainly based on my real life story. The movie is scheduled to be screened in May 2010. The trailer of the movie had been published on You Tube since December 2009. It was watched by more than ten thousand viewers just in the first four days. The film’ news was covered by the international Media world wide specifically by the opposition those are under severe surveillance of the Iranian authority. The movie contains sexual scenes which itself would be subject to death punishment if I return to Iran. Now, the only hope remains for me is LGBT’s supporters."


彼女はイラン全国のクィアサポーターに助けを求めています。「私は最近、主に私の実人生に基づいた“Cul de Sac” (行き止まり)という映画に出演しました。この映画は2010年5月に上映される予定です。2009年12月からYou Tubeに予告編がアップされました。最初の4日間で10万人以上のひとたちが観ています。この映画のニュースは国際的なメディアによって世界的に広まっています、特にイラン当局の厳格な監視下にある反対勢力によって。映画には性的なシーンがあり、もし私がイランに戻ったら死刑に処される証拠となります。いまや私に残された唯一の希望はLGBTサポーターたちだけです」

読んだら署名サイトへGO!です。