「潮吹き」の謎(4)


お客さんの比率はほとんどヘテロ(既婚)女性で夫&子持ちありor彼氏ありで、「セックスすると自分が性的に搾取される!」とレズビアンがもっとも嫌うタイプだった。年齢層は20〜30代が多く、最低年齢が19歳、最高年齢が52歳であった(われながら「ストライクゾーンが広すぎる!」と思ったw)。

正直言って「これはイケてなさすぎる…」と思ったことはない。話の内容がどうも噛み合わず、お誘いしなかった事例が2人いた(お客さんはトータルで300人。プライベートも併せると400人。最高記録は女性だけのスワッピング・パーティーで50人くらいイカせた。さすがに疲れた…)。容姿は(オデのことは誰にも参考にならないので)度外視するが、ヘテロ女性ゆえの悩み(ダンナとセックスレス、すれ違いの生活、まだイッたことがない、家族にレズビアンだと思われて勝手に嫁にされた、などなど、数えだしたらキリがない)を聞くと、表情が和らいで開放的になり、より魅力的になるのだ。

さらにまた、お客さんは服を脱がない普段よりも、服を脱いで裸になった表情がもっと美しい。確かアラーキーが、「女は服を脱ぐと顔が裸になるのだ」と言ったようだが、まさにその通りだ。


お客さんは、なぜレズビアンのオデを選んだのかというと、

1)「ダンナ以外の男とはセックスしたくない」
2)「病気や妊娠が心配(女性同士でも性病感染はあるから!)」
3)「男ってなんか怖い、緊張する、萎縮する」

の三大男性嫌悪の理由である。

「だったらなんで男と結婚したんだよ?!」と不思議がる男性陣もいるが、既婚男性のお前ら、胸に手をあててみんしゃい。


ヘテロ女性は結婚して初めて男性嫌悪になるだろがい!!!


「嫌なら別れろ」だって?! 別れてシングルマザーになる人もいるが、女手一つで子どもを育ててなおかつ生活するのは、よほどの覚悟と度胸とスキルと情報収集と能力がなければ簡単にはできっこない。

また男性でも女性でも、現在手にした経済的生活レベルは誰もが落としたくないと思う(その代わりHPやSAN値が低くなるが)。

男性の場合はカジュアルに性風俗があるから別に困ったことはないが、悲惨なのは既婚女性の子持ちである。

さあ! 既婚女性(子持ち)に性的快楽を与えるビジネスチャンス! これぞニッチ!!

…と思ってみたものの、単なる「女性とエッチするのが大好き!」な女性では、役に立たないのである。

逆に、オデでは満足しないお客さんもきっといるだろうとは思う。誤解を招く表現だが、“女性による女性の”売春業と介護業/介助業は、快楽技術と感情労働が利用者のニーズによってまちまちであり、一人の利用者にピッタリの介護者(セックスワーカー)であって、利用者万人向けにはならないのだ。



つづく。