冬の深キョン祭り♪(実は寺島しのぶのほうがすっごい好き♡)
「ルームメイト」を鑑賞する。
「女の素顔は恐ろしい」という映画のキャッチコピーでミソジニー臭を感じ、深田恭子と北川景子の共演でレズビアン臭を感じ取る。
萩尾春海(北川景子)が自動車事故に遭い、脚の怪我をして入院している間、そこのナースである西村麗子(深田恭子)にルームメイトになろうと誘われて同居するが、麗子の言動がどうも二重人格なんじゃないかと春海は少し恐ろしくなり、事故の加害者の工藤健介の仕事を手伝いながらときどきその事務所に泊まって麗子を避けるようになったが、結局、工藤の友人兼保険の代理人の長谷川を殺しただけで、実は春海のほうが二重人格だったという話。
オデは最初、この作品はレズビアン・クローゼットのアナロジーだと思って観ていた。麗子にはマリという名の冷酷で残忍な別人格があった。表向きは麗子がヘテロ女で、実はマリがレズビアンで、春海は純なヘテロ女でレズビアンを嫌がっていたと解釈し、マリが工藤や長谷川に会ったとき、レズならヘテロ男に相対して、文字通りナイ フで瞬殺するのは納得wと思った。
けれど、春海が事故に遭ったせいで麗子の記憶が飛び、春海が恐ろしがっていたマリの行動が春海自身の言動とわかるのが、無自覚の自作自演というか、幽霊の謎を追ったけれど自分こそが幽霊だったという「The Others」「シャッターアイランド」「シックス・センス」のパターンだったのね、と思う。
つまり、「麗子=マリ」じゃなくて、「春海=マリ」ってことが判明したわけよ。
春海が二重人格になった理由は、幼少時に実父に継続的な性的虐待を受けていて、耳元で父親が自分の名を囁く声が嫌だったから、別な名前をつけて心理的回避をしたのである。
個人的には深キョン、私生活がちょっとレズビアンチックよね〜、よくこういうキャスティングで事務所がOKしたんだ〜、でもちょっと可愛い♡という独り言でしたww
***
最近観た映画で、女子同士の友情を描いたものは、『アナ雪』の姉妹か『思い出のマーニー』の祖母と孫か、どちらにしても三親等内の友情なのだと思った。同性愛に似ているというか、同血縁愛というか、どうしても閉じていると思う。
わたしが記憶している中で、女子同士の友情を描いた映画で最高なのは『下妻物語』だなあ。ロリータとヤンキー、異なるファッション(=アイデンティティ)が融合するのって、美しいし、素晴らしい。
「恋 人も友だちも必要ない。わたし一人で生きていく」と言った主人公の桃子(深田恭子)が、お気に入りのロリータ・ブランドの服を着るか、それとも服を作るかで悩み、その 悩みをヤンキーの苺(土屋アンナ)に告げる。苺は励ますが、その苺がレディースグループを抜けて一人で走ると言い、レディースたちにヤキを入れる。その苺を桃子が助ける。
一方的に桃子が苺をサポートしているようで、実は苺の妄想(伝説のヤンキー・ヒミコ)が桃子に影響を及ぼしてもいる。別個の二人が影響しあい、ケンカもし、最後には一緒になって、ファッションのコラボをする。中身はヤンキーでロリータのベイビーな服を着たモデルの苺は、最高だ!
でも、最初に書いた二つの映画は、互いを異物にしない。それはもともと肉親(血縁)という共通点を持つと思うが、やっぱりどこか通じるものがあったんではなかろうか。
こうやって書くと安直で平凡だけど、興味があったら、ぜひ観てほしい。最初は脚本がクドカンだと思ったけど、これって中島哲也監督・脚本だったのね(実は獄本野ばらの小説が素晴らしい!)。
『下妻物語(動画)』
***
で、現在TBSで放映中のドラマ「女はそれを許さない」、オデが一番ハマってる。主演は深キョンと寺島しのぶだが、ショートカットでダーティで生意気で口が悪い女って理想中の理想だわ!! 母親が富司純子だってこともさりげなくサラブレッド臭を感じさせるけど、女優になる前に女子プロレスにハマっておとーさんと技の掛け合いをしたが、負けてばっかりいて悔しくて泣き、それ以来父子の関係がギクシャクしたものになるって、悲しみ笑いだわー。すごいわー。寺島しのぶになおさら惚れた!