池田香代子先生のこと
先日、「東京大行進2014」に参加した。
同時にこんな写真があった。
池田香代子先生である。
池田先生は、オデが大学生のとき、ドイツ語の講師として授業をした。テキストは『ベルリン天使の詩』である。
その映画で、当時ノイズバンドだった「Einsturzende Neubauten(崩壊する新構築)」がライブをしており、同じクラスにいた人が熱烈な大ファン(特にボーカルのBlixa Bargeldのファン)で、そのシーンになると正座する勢いで映像を観ていた。池田先生は、『ベルリン天使の詩』の字幕を担当していた。(関係ないけどBlixa Bargeldのファンのイトーさん! お元気ですか?)
その秋、オデは(いまはなき)大学の演劇サークルで、初の脚本/演出をした。タイトルは『12月(しわす)の幻想』(今でもこのタイトルはすんごく恥ずかしい…)。公演期間は1週間で、サークル部員が自分たちで設営したテント演劇だ。池田先生はその演劇を観て、後で長い感想文を手紙に書いてオデに渡した。
ただでさえ気力体力が減っており、公演終了となると、もう死にたくなるくらいに凹む(ただの廃人である)。オデはその手紙を読んで、さらに落ち込んだ(手紙の内容は覚えてないが、何を見ても読んでも自分が否定される気がした)。
その返事は、まだ出していない。
池田先生はその後、『ソフィーの世界』や『世界がもし100人の村だったら』の翻訳をしたりして、有名になった。
でも、有名になる前から、池田先生は池田先生だよ。オデが今まで教わったなかでも、一番の先生だと思っている。