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希望するセックスワーカーはアキラさん


夜、ベッドで横になりながら読んだ。読みながらウトウトしてそのままぐっすり。

おかげで気持ちよく眠れて、起きたときスッキリ。


売男日記(ハスラー・アキラ)



かれがLGBTであり、かつセックスワーカーであることはオデと共通していて、

ちなみに「これ、もしかしてオデが書いたんじゃ?」と錯覚しそうになった。

それくらい、同じ気持ちと志で、お客さんを「慈しんで」いた。



だが、違う点ももちろんある。かれは恋人がいて、男性客相手に仕事をし、

その恋人に今日の仕事内容の報告して、いかにも幸せそうに見える(この本を読む限りは)。



もうひとつは料金だ。かれは13,000円、オデは言い値か5,000円。

時間のことはわからないが、オデは一人のお客さんに対して丸一日中付き合った。実に非効率的である。

この料金格差には、ジェンダー(収入)とセックス(性欲、ターゲット層の数、リスクの多さ)の複雑に込み入ったさまざまな格差があるから、文句を言うつもりはない。

どの料金も「我慢料(by美輪明宏)」だが、オデに関して我慢したことは、一度もない(あるいは忘れたw)。



思い出せるだけ、書けるだけ書いてみよう。



オデの元カノ(A)と元々カノ(Bさん)のことだ。

Bさんとはセックスワーカーとお客さんの関係で知り合った。

「Bさんとはもう、お金が関係することで会いたくない。Bさんに金を払ってほしくない」とオデが思い、それから数年経ったのち、AとSNSで知り合った。
当然、Bさんと同時進行で、3人で会ったこともある。



Aは「でも元はセックスワーカーと客の関係でしょ? それがいつの間に恋人になったの? 公私混同! プロ失格だね!」と厳しく叱咤し、オデはぐうの音も出なかった。正論である。
正論ついでに、Aはセイファー・セックスのことも「性病になったらどうするの? 甘い!」と攻めだした。フェミニスト失格でもある(理論的には正論だが、Aはセックスの現場も、お客さんの立場や心情も、まったく理解していない)。



Bさんはオデより年が25歳上で、子どもが3人いる。その長男がオデと同い年だ。夫は原因不明の病気になり、10年看病した挙句、亡くなった。
夫は某航空会社のパイロットで、死亡退職金が予想以上に高かった。

「亡くなったとき、哀しいとか辛いとかじゃなくて、正直、性欲があったの。肉欲があった」とBさんは告白した。
家族にも友人知人にも言えないことを、初対面のオデに打ち明けた。

「じゃあ、今まで10年間なかったセックスを、思う存分しましょうよ」とオデは言った。



Bさんとの経緯を、もちろんAに話した。Aの容赦ない反応だ。同情する余地もない。

もしかすると嫉妬かもしれない。でもオデはAではないから、後から考えてもどうしようもない。



結果として、Aと別れてもBさんとは続いた。

そのBさんとも別れて、オデは中途障碍者となり、いま、レズビアン兼用の障碍者専門セックスワーカーにセックスの依頼をするかどうかで、オデは悩んでいる。

つまり、オデはセックスの供給者(過去)でありながら、同時に消費者(未来)でもあるわけだ。

おかしなことだが、そのセックスワーカーがアキラさんのような人であったらいいな、と少しだけ期待している。