「潮吹き」の謎(5)

「Let It Go 〜ありのままで〜」
動画



降り始めた雪は 足跡消して
まっ白な世界に ひとりのわたし
風が心にささやくの
このままじゃ ダメなんだと



とまどい 傷つき
誰にも 打明けずに 悩んでた
それももう やめよう



ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 自分になるの
何も怖くない 風よ吹け
少しも怖くないわ



悩んでたことが うそみたいね
だってもう自由よ なんでもできる
どこまでやれるか
自分を試したいの
そうよ変わるのよ わたし



ありのままで 空へ風に乗って
ありのままで 飛び出してみるの
二度と涙は流さないわ



冷たく大地を包み込み
高く舞い上がる 想い描いて
花咲く氷の結晶のように
輝いていたい もう決めたの



これでいいの 自分を好きになって
これでいいの 自分信じて
光浴びながら 歩きだそう
少しも寒くないわ




みなさんご存知の曲である。で、これはKristen Andersonの歌詞である。これぞフェミニズムの曲であり、隠れレズビアンの曲でもある。

Kristenは既婚者で2人の娘もいる。里親なのか自分で出産したのか詳細は分からないが、おそらく自然分娩したのだろう。「出産する女性」は、ものすごい苦痛もあり、自分にもわからない叫び声やうめき声もあり、出産時にはおしっこや便も同時に出すらしい。SM嬢の元ライターで、臨月まで他の男性と頻繁にセックスしていたが、出産してから「いままでのはSMではない。出産こそがSMだ」と気づいて、その世界を引退した(ちなみにそのSM嬢とはヤッてません/汗)。

引退してからも育児で別視点のSM(要は子育て)が続いただろう。オデは子どもを産んだり育てたりはないが、子猫を飼っていれば想像は難くない。毎日がうんこテロ、おしっこテロの連続であり、熱が出たといっては動物病院に連れていき、猫トイレはどれにしようか、猫砂はどれにしようか、もしも一緒に出かける機会(病院など)があったら、どの猫バッグにしようかなと専門店で小一時間悩んで立ち尽くした。食欲がないときは「どのキャットフードがいいか? ドライかウェットか? そもそも肉屋でささ身を買って自分で煮たほうが安心だ!」と思って、子猫の好みに合わせて自分が臨機応変となった。子猫が元気になればオデも嬉しくなり、子猫がゴキブリを弄んでシャリシャリ食ったところを目撃して、「絶対にチューしない! ゴキブリ怖い!!(号泣)」と心に誓った。


要は、子猫もオデも「ありのまま」の姿でOKだ。その延長で言うと、出産もセックスも「ありのまま」でOKなのだ。

セックスの最中、かのじょがいきなり月経になり、血まみれのまんこで、いかにスプラッターで残虐な殺人事件現場であっても、絶対にちんこを抜いてはいけない(萎えるのはしかたないとして)。膣っ屁が出てもホンモノの屁でも、たとえ喘ぎ声が超人的であっても、まんこにチリカスがついていても、ドン引きしてはいけない。イキそうになったときに、引きつけ以上に激しいリアクションをする相手を平然と見守らなければならない。むしろ「ラブリー♪」と思ってなおさら萌えなければならない。


ましてや、セックスが終わった直後にかのじょが爆睡し、寝相がどんなに激しくとも、その相手は決して冷めてはならない。途中でベッドを離れてはいけない。かのじょに蹴られても殴られてもイビキや歯ぎしりや寝言がどんなにうるさくても、密着しなくてはならないのだ。


たとえばオデは、相手の肛門の奥まで舌を入れて、「んん? なんかウンコの苦い味がする…ま、いっか♪」と思うと同時に、「次に会うときには、相手に『ちゃんとシャワー浣腸してね。あなたが不衛生だから』って言おう」と思うときもあったぞ(なんの自慢だ)。


「ありのまま」でいいのは自分だけじゃない。裸になり快楽をむさぼった女性も「ありのまま」の姿で受け入れなければならないのだ。


誰だよ、この意味を理解せずに「知らんがな」と訳したのは!!!!



つづく。