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トランスジェンダーをめぐって、オデ自身が考えること(5)

ノン・ヘテロ

つづき。

毎年やってきます、「LGBT就活セミナー」が。
あるかたはそれを、「LGBT就活じゃなくて、クイアは単に就職」と言いました。

「就職とトランスジェンダー」で思い出すのは、オデの若い知り合い二人でした。
学生時代は、自分の好きな服着てブイブイ(?)言わせていたんでしょうけど、いざ就職となるとそうはいきません。
LGBTでもそうでないかたも、みな自分を殺して会社に就職します。
そのひとたちもカジュアルな服装はボーイッシュだったのに、就職活動として、いきなり女性もののスーツを着用しました。
そのうち一人は、就職の帰りの電車で痴漢に遭ったそうです。
確か、「地獄を見た」とか「見ない」とか…
どんなにカルチャーショックだったことでしょう。心中お察しします。

若いトランスジェンダーは、特に就職活動の直前直後に、鬱になります。
この二人の知り合いがまさにそうでした。
そして二人とも無職です。
いまはどうしているのかは、わかりません。
もしかしたらこの世にもういないかもしれませんし、案外平和で楽しく暮らしているかもしれません。

それと似たようなケースがあります。シスヘテ女性です。
義務教育までは、「男女平等」と言われていて、高校、大学に進学するけど、けっこう男子学生が集団のリーダーになっており、頭では決して認めたくないが、それでも「男女平等」と思い込んでいました。

そんなシスヘテ女性も、男性社会においてサバイバルできなくなります。
勘の強いシスヘテ女性なら、大学を出て就職する以前に、永久就職(結婚)するでしょう。
(つまり、社会的には逃避、ドロップアウトです)
でも、結婚がすべてのゴールではありません。
妊娠、出産、子育てと、シスヘテ女性の3ステップアップで、「男嫌い」を自覚しますが、時すでに遅し。
(それでも、乳飲み子を抱えてダンナと離婚し、シングルマザーになっているかたもいます)

なかには、気骨あるシスヘテ女性がいて、結婚も恋愛もせず、仕事をしながら男性と戦っているかたもおられます。

嗚呼、悲しい哉。つまりトランスジェンダーは「炭坑のカナリア」と似たような立場です。あるいは、アヴァンギャルド(avant-garde=前衛芸術/前衛美術)だったかもしれません。アヴァンギャルドについては、後で書きます。

つづく。