FtMと産婦人科

「アシュリー事件」と児童買春の共通点について

つい先日、旧優生保護法:強制不妊手術9歳にも 宮城、未成年半数超という記事があったが、フェミニストではない人は気がつかなかったかもしれない。これは法律の名前も内容も変わったからもう過去のことだ、と思ってはいけない。 旧優生保護法 強制不妊手術…

婦人科医に聞ける! FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(11)

▶休憩、ディスカッション 司会:最初に説明した通りなんですけど、いろんなセクシュアリティの人がいるので、「自分はこうあるべき」と押しつけないことと、もし嫌なこと、たとえば「その発言はちょっと…」と言いたければ言っていただいて構いませんという形…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(10)

司会:次に、今日参加していただいたかたも当事者のかたが多いと思うんですけど、よくネットで「FtM」と検索すると、比較的上位にアテンド会社のかたがブログとかでメインに上がっていますが、最近、私が気になっているのが生殖医療ですね。SRSのアテンドに…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(9)

▶質疑応答 Q1(司会):ホルモン注射を続けていると、子宮卵巣は癌化しますか? 吉野先生:端的にはノーです。ホルモン打ったからといって、それで癌になるわけではないです。さっき言ったように、子宮の入り口の癌はセックスによるウィルス感染で発癌しま…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(8)

▶「子宮頸がんの予防はどれだけ受けてるの?」といったら、本当に日本は検診受けない国民なんですね。婦人科に行きづらいというのも影響しているのかもしれませんが、海外は受けるのが当たり前ですね。病気が発症する前に受ける発想が日本になかなかなくて、…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(7)

▶性の自己決定権ですが、基本的人権のとても重要な部分ですね。これは自分で性を決定して選んでいくことは誰にでもある権利です。自分の身体は自分のもの。 子宮頸がんのお話を。子宮頸がんはセックスで感染する癌で、性成熟期にある20〜30代でいまとても増…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(6)

面白いけど疲れた。でもマジで聞きたいんだったら、吉野一枝先生のところに行って直接話を聞くといいと思うわー(投げやりww)。▶タバコ:女性ホルモンを低下させる。若い女性の喫煙率がじわじわ上がってて、男性のほうが下がってるんだけど、実は女性ホルモ…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(5)

女性ホルモンが変動して減っていくことで、卵の数も減っていきます。これは「女性がいくつまで妊娠できるか?」って話なんだけど、だいたいホルモン低下は35歳すぎたあたりから難しくなります。37歳にはさらに難しくなるし、40歳ではすっごくハードルが高い…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(4)

女性ホルモンの作用は、もちろん体つきを丸くしたり胸を膨らませたりなどですが、いろんなところに関わっているんです。髪とか皮膚とかはもちろんですが、血管、骨、内蔵、あらゆるところに女性ホルモンが関わっているんですね。だから女性ホルモンの乱れは…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(2)

<吉野一枝先生> よろしくお願いします。私はここで婦人科を開業して12年になります。大学は何箇所か保健相談ということで、学生さんのお話や相談を受けたり、中・高・大学で講演したり、そういう活動をやっています。みなさんに限らず、身体のことって学校…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(3)

そのホルモンが働きだすのは思春期。だいたい12、3歳くらい。男性も女性ホルモンがありますし、女性も男性ホルモンがあります。あるんだけど、その優位差があって、男性は男性ホルモンが多く、女性は女性ホルモンが多い。後述しますが、これは年代で変わっ…

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー(1)

婦人科医に聞ける!FTMと治療 本当のトコロ ー健康に暮らしていくためにー ☝参加してきた。 以下はICレコーダーの聞き書き。(*注:このレポートは企画したかたや吉野先生に確認をとっていません。不都合な点があれば、いつでも連絡してください。すぐに修…