書評

小説家を生かすも殺すも編集者次第ーー桜木紫乃『砂上(2017)』

「主体性のなさって、文章に出ますよね」 「大嘘を吐くには真実と細かな描写が必要なんです。書き手が傷つきもしない物語が読まれたためしはありません」 「わたしは小説が読みたいんです。不思議な人じゃなく、人の不思議を書いてくださいませんか」 「文章…

寺山修司とオデ

ども、オデです。幼少のころ、長い文章が苦手なオデは詩を読んだり書いたりするのが好きでした。ノートに20冊くらい書き込んでいます。 おそらく、すでに引っ越しの合間になくしたと思いますけど。 中学生のとき、図書館から「寺山修司全詩作集」を借りてき…

川口有美子「逝かない身体―ALS的日常を生きる」(2009年、医学書院)

ALS(筋萎縮性側索硬化症amyotrophic lateral sclerosis)を発症した母・祐子さんの、12年にわたる闘病と介護の記録が本書の中心テーマとなっているため、ALSについてよく知らないひとにとっては私小説風の読み物としてとらえることができる。しかし、本書を…